納豆菌を畑にまくデメリットと効果を解説！家庭菜園での使い方も紹介

「納豆菌は畑や家庭菜園にいいって聞いたけど、デメリットはあるの？」

そんな疑問を感じていませんか？

納豆菌は土壌改良や作物の成長促進に役立つ一方で、 使い方を誤ると土のバランスが崩れたり、酸性化が進んだりするデメリットもあります。

さらに、 納豆菌水が腐ると悪影響を及ぼす 可能性も…。

特に家庭菜園や畑で納豆菌を使う場合は、まく頻度や液肥の作り方を正しく知ることが重要です。

うまく活用すれば、作物が元気に育ち、土も健康になります。

この記事では、納豆菌のメリット・デメリット、畑や家庭菜園での効果的な使い方、失敗しないコツを詳しく解説します。

アブラムシ対策や納豆菌液肥の作り方についても紹介するので、ぜひ最後まで読んで活用してください！

納豆菌を畑で使うデメリットと使用上の注意点

納豆菌を畑に使う前に知っておくべきデメリット

納豆菌は、畑の土を元気にして、作物の育ちを良くしてくれる…そんなイメージがあるかもしれません。

しかし、良いことばかりではなく、使い方によっては、畑に良くない影響が出てしまうこともあるのです。

納豆菌を畑に使う前に、知っておいてほしい注意点をお伝えします。

環境によって効果が変わってしまう

納豆菌は生き物なので、気温、湿度、土のpH（酸性かアルカリ性か）など、周りの環境によって働きが変わります。

そのため、思ったような効果が出なかったり、効果が長続きしなかったりすることがあります。

土の中のバランスが崩れることも

納豆菌をたくさん入れすぎると、納豆菌が増えすぎて、土の中にいる他の良い菌とのバランスが崩れてしまうことがあります。

そうなると、土の状態が悪くなり、例えば、葉っぱばかりが茂って実がならない、といったことが起こる可能性も。

土が酸性になる可能性

納豆菌が活動する時に出す有機酸によって、土が酸性になってしまうことがあります。

特に、酸性の土が苦手な作物には、生育が悪くなったり、根が傷んだりするなどの影響が出る可能性があるので、使う前に土のpHを調べておくことが大切です。

植物に直接影響することも

納豆菌は、植物の根に直接働きかけるため、使いすぎたり、使う頻度が多すぎたりすると、根に負担がかかってしまいます。

その結果、根が腐ったり、病気や害虫が増えたりするリスクも高まります。

レタスやトマトなど、影響を受けやすい作物もあるので、使う量には注意が必要です。

独特の臭い

納豆菌が発酵するときに出る独特の臭いが、住宅地の近くの畑などでは、迷惑になってしまうこともあります。

使う場所や時期には気を配りましょう。

作る手間がかかる

自分で納豆菌液を作る場合、温度を管理したり、菌が増えているかを確認したりと、細かい世話が必要です。

正しい方法で作らないと、思ったような効果が出ないばかりか、かえって悪い影響が出てしまうこともあります。

人への影響

納豆菌は、普通は体に良いものですが、納豆アレルギーがある人や、体の抵抗力が弱っている人は、アレルギー反応が出たり、体に悪い菌が入ってしまったりする可能性も。

扱う時には十分注意しましょう。

費用がかかること、品質がわからないことも

市販の納豆菌の製品を使う場合、費用がかかりますし、中には、成分や効果がはっきりしないものもあるので注意が必要です。

製品によっては品質にばらつきがあることもあります。

これらの注意点をよく理解して、納豆菌を使う時は、畑の環境や、育てる作物のことをよく考えて、適切な使い方、適切な量を守ることが大切です。

そして、定期的に土の状態をチェックして、必要であれば、専門家（農業のプロ）に相談することをおすすめします。

納豆菌水が腐るとどうなる？見分け方と対策

納豆菌水は、上手に使えば作物の育ちを助け、土を元気にしてくれます。

しかし、保管方法や使う量を間違えると、液が腐ってしまい、悪い菌が増えてしまうことがあるのです。

腐った液を畑にまいてしまうと、作物に悪い影響があるだけでなく、土の中の良い菌のバランスが崩れたり、土が急に酸性になったりするなど、困ったことになります。

ここでは、腐っているかどうかを見分ける方法と、そうならないための対策を紹介します。

腐敗状態の見分け方

1. 異臭の発生:
   • 正常な納豆菌液：納豆に似た発酵臭や、やや甘酸っぱい香りがします。
   • 腐敗時：アンモニア臭、腐敗臭、または生ゴミのような不快な臭いがします。
2. 色の変化:
   • 正常な状態：透明感のある薄い茶色または琥珀色です。
   • 腐敗時：濁った濃い茶色や黒っぽい色に変化します。また、異常な濁りや沈殿物の増加も腐敗のサインです。
3. カビの発生:
   • カビの発生（白、緑、黒など）は明らかな腐敗のサインです。
   • 液の表面だけでなく、容器の縁やふたの裏側にもカビが生えていないか確認しましょう。
4. pHバランスの変化:
   • 正常な納豆菌液：通常、弱アルカリ性（pH 7.5〜8.5程度）を維持します。
   • 腐敗時：急激な酸性化（pH 6.0以下）や、極端なアルカリ性化（pH 9.0以上）が見られることがあります。
   • pH試験紙やpHメーターで定期的に確認することをお勧めします。
5. 粘性の異常な変化:
   • 正常な発酵過程では粘性が徐々に減少しますが、腐敗すると再び粘性が増したり、異常な粘り気が出ることがあります。
6. 気泡の発生:
   • 正常な発酵では穏やかな気泡が見られますが、腐敗が進むと異常な発泡や泡立ちが観察されることがあります。

これらのポイントを総合的に判断することで、納豆菌液の腐敗状態をより正確に見極めることができます。

腐敗が疑われる場合は、安全のため使用を控え、新しく作り直すことをお勧めします。

また、定期的な観察と適切な保存管理（冷暗所での保管、清潔な容器の使用など）が重要です。

対策と管理方法

• 清潔な容器の使用: 納豆菌液を作る時に使う道具や容器は、煮沸消毒などをして、きれいにしておくことが大切です。雑菌が入らないようにしましょう。
• 適切な保管環境: 直射日光が当たらない、温度や湿度が変わりにくい、涼しい場所に保管することで、品質が悪くなるのを遅らせることができます。
• 少量ずつ作る: 一度にたくさん作るのではなく、使う分だけ作るようにすると、長い間保存して腐らせてしまう心配が少なくなります。
• 早めに使い切る: 作ったら、なるべく早く使うようにして、保存する期間を短くすることで、雑菌が増えるのを防ぎましょう。
• 判断に迷ったら使用を控える: 「もしかして腐っているかも…？」と迷う場合や、上に書いたようなサインが見られた場合は、作物や土に悪い影響が出ないように、使うのをやめて、新しく作るのが安全です。

納豆菌水が腐ってしまうと、植物の成長を邪魔するだけでなく、土の環境を悪くしてしまうなど、色々な問題が起こる可能性があります。

安全に、そして効果的に使うためにも、液の状態をよく見て、きちんと管理するようにしましょう。

納豆菌を畑にまく頻度と注意点

納豆菌は、土を良くしたり、作物の育ちを助けたりする働きがありますが、使いすぎると土の中の菌のバランスが崩れてしまうことがあるため、適切な頻度と方法で使うことが大切です。

ここでは、納豆菌液を畑に使う頻度と、注意点について、わかりやすく説明します。

使用頻度の目安

• 基本の頻度: 土を良くする目的の場合は、月に1回程度、畑全体にまくのが目安です。作物の育ち具合に合わせて、月に1～2回程度、株元に与えることもあります。
• 効果の持続性: 納豆菌の効果はずっと続くわけではないので、定期的に与える必要があります。 土の状態や、育てる作物に合わせて、使う頻度を調整しましょう。

使用上の注意点

• 濃度の管理: 納豆菌液は、そのまま使わず、必ず薄めて使いましょう。 一般的には、水で100倍～500倍程度に薄めるのが適切です。
• 天候と散布時間: 雨の日や風の強い日は避け、晴れた日の午前中にまくのが効果的です。 適切な温度と湿度の時に使うことで、納豆菌が土に定着しやすくなります。
• 他の資材との併用: 他の肥料や農薬と一緒に使う場合は、事前に相性が良いかを確認することが大切です。 組み合わせによっては、効果が弱くなってしまうことがあります。
• 作物ごとの使い分け: 例えば、葉物野菜の場合は、育ち始めの頃に月に2回、その後は月に1回程度、株元にまくと効果があると言われています。 畑の状態や、育てる作物に合わせて、適切な計画を立てましょう。

納豆菌を使ってもアブラムシが発生する？

納豆菌が害虫対策に役立つと耳にすることがありますが、実際のところ、納豆菌自体にはアブラムシを直接殺す成分はありません。

つまり、納豆菌液を散布したからといって、アブラムシが即座に駆除されるわけではありません。

ただし、納豆菌には以下のような間接的な効果が期待され、結果としてアブラムシの発生が抑えられる可能性があります。

• 植物の成長促進
  納豆菌は土壌中の有機物を分解し、植物が栄養を効率的に吸収できる環境を整えます。健全に育った植物は、害虫に対する抵抗力が高まるため、アブラムシの被害が軽減されることが期待されます。
• 土壌環境の改善
  土壌内の微生物バランスを整えることで、病原菌の増殖を抑制し、作物が健やかに育つ環境を作り出す効果があります。こうした環境下では、アブラムシの発生リスク自体が下がる可能性があります。
• 納豆菌液特有の臭い
  納豆菌液には独特の香りがありますが、一部のアブラムシはこの臭いを嫌うという説もあります。ただし、この効果は個体差があるため、確実な防除策として頼るのは難しいでしょう。

実際に、定期的に納豆菌液を散布することで作物の生育が良好になり、結果的にアブラムシの被害が減少したという実例も報告されています。

しかし、これは納豆菌が直接アブラムシを駆除したのではなく、植物自身が強く健康に育つことで、害虫に対する耐性が向上した結果と考えられます。

そのため、アブラムシ対策として納豆菌を活用する場合は、防虫ネットの設置や天敵の利用といった他の対策と併用するのが望ましいでしょう。

納豆菌液肥の作り方と失敗しないコツ

納豆菌液肥は、家にあるもので簡単に作れる、発酵させた肥料です。

ここでは、ジップロックとペットボトルを使った、手軽で失敗しにくい作り方を紹介します。

材料

• 納豆：1パック
• 無調整豆乳：200ml
• 砂糖：小さじ1～2杯（5～10g程度。黒糖やきび砂糖だとなお良いです）
• 水：1リットル（水道水を使う場合は、一晩汲み置きしてカルキ抜きをするか、一度沸騰させて冷ました水を使います）
• ジップロック（または厚手の丈夫なビニール袋）
• 2Lペットボトル（清潔なもの）
• じょうご（あると便利）

作り方の手順

1. 納豆を潰す: ジップロックに納豆を入れ、袋の上から手でよく揉んで、納豆の粒を潰します。
   • 包丁で細かく刻んでもOKです。
2. 豆乳と砂糖を加える: ジップロックに無調整豆乳と砂糖を入れ、さらに揉み込んで、よく混ぜます。
3. ペットボトルに移す: 2Lペットボトルの口にじょうごをセットし、混ぜたものをこぼさないように移し入れます。
   • じょうごがない場合は、ペットボトルの口を広げた状態をキープできるもの（空き箱など）を使うと、移しやすくなります。
4. 水を加える: カルキ抜きした水（または湯冷まし）をペットボトルに入れます。
5. 混ぜて仕込み完了: ペットボトルのキャップをしっかり閉めて、シャカシャカとよく振って混ぜたら、仕込みは完了です。
6. 発酵させる: 直射日光が当たらない、20℃～30℃くらいの暖かい場所に、2～3日置きます。
   • 1日1～2回、ペットボトルを振って混ぜ、キャップを少し緩めて空気を入れてから、またしっかり閉めます。（破裂防止と納豆菌の活性化のため）

失敗しないための3つのコツ

【コツ1：清潔第一！】

雑菌が入らないように、使う道具は全て清潔にしましょう。

ジップロックやペットボトルは、食器用洗剤でよく洗い、清潔なふきんやキッチンペーパーで水気を拭き取って、しっかり乾燥させます。

食品用アルコールスプレーなどで消毒すると、より安心です。

【コツ2：1日1回、混ぜる！】

発酵中は、1日に1回程度、容器を振って中身を混ぜ、酸素を送り込むことが大切です。

【コツ3：温度管理をしっかりと！】

発酵に適した温度は20℃～30℃です。

温度が低いと発酵が進まず、高すぎると雑菌が増えてしまう可能性があるので、温度管理は重要です。

【完成の見極めポイント】

• 分離してくる: 上下に分離し、上澄み液ができます。
• 納豆のネバネバがなくなる: 混ぜた時に、糸を引かなくなります。
• 納豆のような、または少し甘酸っぱい香りがする: 腐敗臭ではないか確認しましょう。

【使うときは薄めて！】

完成した納豆菌液肥は、原液のままではなく、水で100倍～500倍程度に薄めてから、畑や鉢植えに使いましょう。

もっと手軽に納豆菌を活用したいなら

「自分で納豆菌液肥を作るのはちょっと面倒…」

「時間がないから、すぐに使えるものが欲しい！」

そんな方には、手軽に使える市販の納豆菌製品もおすすめです。

品質が安定していて、計量の手間も省けるので、初心者の方でも安心です。

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納豆菌を畑に使うメリットと効果的な活用方法

納豆菌で土壌改良！期待できる効果

納豆菌を畑に使うと、土の状態が良くなり、作物が元気に育つようになる、そんな効果が期待できます。

ここでは、納豆菌が土を元気にする仕組みと、その効果について、詳しく説明します。

納豆菌は、土の中で様々な働きをして、以下のような効果をもたらします。

有機物を栄養に変える

納豆菌は、ワラや落ち葉などの有機物を、植物が吸収しやすい栄養分に変えてくれます。

これにより、土の中の栄養バランスが良くなり、作物がよく育つようになります。

病気を防ぐ

納豆菌は、病気の原因となる悪い菌が増えるのを抑える働きがあります。

その結果、作物が病気にかかりにくい、健康な畑になります。

土の構造を良くする

納豆菌の働きによって、土の粒がくっつきやすくなり、「団粒構造」と呼ばれる、水はけや通気性の良い土の構造が作られます。

これにより、根が深く張るようになります。

根の成長を助ける

納豆菌が出す物質には、植物の根の成長を助ける働きがあると言われています。

根が元気に育つことで、作物は栄養をしっかり吸収できるようになり、全体的に生育が良くなります。

連作障害を軽くする

同じ場所で同じ作物ばかりを育てていると、特定の栄養が不足したり、病害虫が増えたりする「連作障害」が起こりやすくなります。

納豆菌は、土の状態を良くすることで、この連作障害を軽くする効果も期待できます。

実際に、野菜を育てている畑で納豆菌を使ったところ、土がふかふかになり、野菜の根がしっかり張って、元気に育つようになったという例が報告されています。

納豆菌は、化学肥料や農薬の使用を減らしながら、環境に優しい農業をサポートしてくれる、頼もしい存在です。

納豆菌で家庭菜園をレベルアップ

納豆菌は、プロの農家さんが使うもの、と思っていませんか？

実は、納豆菌は家庭菜園でも大活躍します。

むしろ、土作りや肥料のことがよくわからない…という初心者の方にこそ、おすすめです。

納豆菌を使うと、野菜作りがもっと楽しく、簡単になりますよ。

納豆菌を使うメリット

• 土作りが簡単に: プランターや鉢植えの土に納豆菌を混ぜるだけで、ふかふかの土に！ 難しい肥料の計算をしなくても、納豆菌が土のバランスを整えてくれます。
• 肥料の効きが良くなる: 納豆菌は、肥料の成分を、植物が吸収しやすい形に変えてくれます。 そのため、少ない肥料でもしっかり効いて、野菜が元気に育ちます。
• 病気や害虫に強くなる: 納豆菌は、土の中の良い菌を増やし、悪い菌を減らす働きがあります。 病気や害虫に強い、元気な野菜を育てることができます。
• 連作障害対策にも: 家庭菜園では、同じ場所で同じ野菜を育てることが多いもの。 納豆菌を使うことで、連作障害のリスクを減らすことができます。

家庭菜園での使い方

1. 土に混ぜる: 種まきや苗を植え付ける前に、土に納豆菌液を混ぜ込みます。（水で100倍に薄めた液を使うのが目安です）
2. 水やり代わりに: 水やり代わりに、薄めた納豆菌液を定期的に与えます。（週に1回程度）
3. 葉面散布: 葉っぱに直接、薄めた納豆菌液をスプレーします。（週に1回程度）

家庭菜園での納豆菌活用方法

方法	頻度	希釈倍率（目安）	ポイント
土に混ぜる	種まき・苗植え前	100倍	土全体に混ぜ込む
水やり代わりに	週に1回程度	100倍	根元にたっぷり与える
葉面散布	週に1回程度	500倍	葉の表と裏に、ムラなくスプレーする

※ 注意：これらの希釈倍率や施用頻度は目安です。使用する作物や土壌の状態、納豆菌液肥の濃度に応じて調整してください。

このように、納豆菌は、家庭菜園のいろいろな場面で使うことができます。

手軽に始められて、効果も実感しやすいので、ぜひ試してみてください。

＼家庭菜園が変わる！納豆菌のパワー／

納豆菌と他の土壌改良材との併用は？

納豆菌と他の土壌改良材、一緒に使っても大丈夫？

結論から言うと、納豆菌は、ほとんどの土壌改良材と一緒に使うことができます。

一緒に使うことで、それぞれの良い効果が合わさり、さらに良い土を作れることもあります。

ただし、組み合わせによっては注意が必要なものもあるので、説明します。

併用OKな土壌改良材

• 堆肥（たいひ）: 牛糞、鶏糞、バーク堆肥など。 納豆菌と堆肥を一緒に使うと、堆肥の中の有機物が分解されやすくなり、栄養たっぷりの土になります。
• 腐葉土: 落ち葉を発酵させて作ったもの。 納豆菌と腐葉土を合わせると、土がさらにふかふかになり、空気や水が通りやすくなります。
• 米ぬか: 米ぬかは納豆菌の大好物！ 一緒に使うと、納豆菌が元気になり、どんどん増えます。
• くん炭: くん炭は、土の通気性や保水性を良くする効果があります。 納豆菌と一緒に使うことで、さらに土の状態が良くなります。

併用に注意が必要な土壌改良材

• 石灰資材: アルカリ性の石灰資材と納豆菌を同時に使うと、納豆菌の働きが弱くなってしまうことがあります。 石灰資材を使う場合は、先に石灰資材を土に混ぜて、1週間～2週間ほど経ってから、納豆菌を使うようにしましょう。
• 殺菌剤: 土壌消毒に使う殺菌剤は、納豆菌も殺してしまいます。 殺菌剤を使った場合は、十分に時間を置いてから納豆菌を使いましょう。
• 化学肥料: 化学肥料の種類や量によっては、納豆菌の働きに影響が出る場合があります。 一緒に使う場合は、植物の様子を見ながら、少しずつ使うようにしましょう。

【上手な併用で効果アップ！】

上手に併用することで、納豆菌の働きが活性化され、土壌の有機物分解や栄養供給、通気性・保水性の改善などさまざまな効果が期待できます。

なお、各資材の効果や注意点は、土壌状況や作物、使用する納豆菌製剤の濃度によって変動するため、初めは少量で試しながら調整することが望ましいです。

土壌改良材	納豆菌との相性	期待できる効果	注意点
堆肥	◎	有機物の分解促進、栄養豊富な土づくり
腐葉土	◎	土がふかふかになる、通気性・保水性アップ
米ぬか	◎	納豆菌のエサになり、増殖を促す
くん炭	〇	通気性・保水性アップ、納豆菌の働きをサポート
石灰資材	△	土壌のpH調整	同時使用は避け、1～2週間空ける
殺菌剤	×	病原菌や不要な微生物の除去	殺菌剤使用後は、十分に時間を置いてから納豆菌を使う
化学肥料	△	即効性の肥料成分供給	種類や量に注意。植物の様子を見ながら少しずつ使う

例えば、堆肥と納豆菌を一緒に使うと、堆肥の分解が早まり、栄養豊かな土を作ることができます。

それぞれの土壌改良材の特徴を理解して、適切なタイミングと方法で使うことで、納豆菌の効果をさらに高めることができるでしょう。

納豆菌を畑にまくデメリットと効果「まとめ」

最後にこの記事の重要ポイントをまとめます。

• 納豆菌は環境により効果が変わる
• 過剰に使うと土のバランスが崩れる
• 有機酸の影響で土が酸性になる可能性がある
• 作物によっては根に負担をかけることがある
• 発酵時の臭いが周囲の環境に影響を与える
• 納豆菌液の作成には手間がかかる
• 人によってはアレルギー反応を引き起こすことがある
• 市販の納豆菌製品には品質にばらつきがある
• 腐った納豆菌水を使うと作物や土に悪影響が出る
• 使用頻度は月に1～2回が適切
• 雨の日や風が強い日は散布を避ける
• 他の土壌改良材との組み合わせに注意が必要
• アブラムシ対策には直接的な効果がないが間接的な抑制効果はある
• 納豆菌液肥を作る際は温度管理と容器の清潔さが重要

納豆菌を畑にまくことで土壌の改善や作物の生育促進が期待できるが、使い方を誤ると土のバランスを崩したり、作物に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

適切な頻度と濃度で使用し、環境や作物の状態を見ながら管理することが大切です。

特に納豆菌水の保存や品質管理を徹底し、腐敗したものを使用しないよう心がけましょう。

＼土壌改良の決定版！納豆菌のチカラ／