嫌なことを書き出すとスッキリすると聞いて始めたのに、「なんだか余計に気分が落ち込んでしまった…」
そんな経験はありませんか?
実は、『嫌なことノート』は使い方によっては逆効果になることがあるんです。
ただ紙に書いて捨てるだけでは、かえって嫌な感情にとらわれてしまったり、自分を責める原因になることも。
本記事では、『嫌なことノート』が逆効果になる原因を明らかにし、心をラクにするための正しい書き方や、エクスプレッシブライティングの効果的なやり方まで詳しくお伝えします。
この記事を読み終えたときには、あなたの嫌なことは自分の中で昇華され、明日を前向きに迎えられるようになりますよ。

- 嫌なことノートが逆効果になる主な理由
- 感情を整理するための正しい書き方
- 書いた内容を前向きに活かす方法
- 自分を責めずに心を整える工夫
嫌なことノートが逆効果になってしまう3つの理由
「嫌なことノート」は、心のモヤモヤを整理したり、問題と向き合ったりするための便利なツールとして知られています。
しかし、その使い方を一歩間違えると、かえってネガティブな感情に心を支配されたり、自分を責めてしまったりと、逆効果になることもあるのです。
ここでは、良かれと思って始めたノートがなぜ裏目に出てしまうのか、その主な理由を詳しく解説していきますね。
嫌なことノートが逆効果になるのはなぜ?


「ノートに書くとスッキリする」と聞いて試したのに、なんだか余計に気分が落ち込んだり、イライラが増したりした経験はありませんか。
実は、ノートの書き方や、書いた後の自分の気持ちとの向き合い方が、心を軽くするか重くするかの分かれ道になっているのかもしれません。
ただ「ムカついた」「最悪だ」と感情的な言葉を並べるだけでは、嫌な出来事を何度も頭の中で再生しているのと同じです。
これでは気持ちが整理されるどころか、怒りや悲しみといった感情に飲み込まれてしまう可能性があります。
また、ノートを書く目的がはっきりしていない場合も注意が必要です。
問題解決のためではなく、単に不満を吐き出すだけの「愚痴ノート」になってしまうと、いつまでも状況は変わりません。
「自分の周りは嫌なことばかりだ」と感じ、負のスパイラルに陥ってしまうことも。
さらに、書いた内容を振り返る中で、自分の欠点ばかりが気になり、「自分が悪いんだ」と自己嫌悪に繋がるケースもあります。
このように、書き方や捉え方ひとつで、ノートは心の味方にも敵にもなり得るのです。
大切なのは、その仕組みを理解し、自分にとってプラスに働く使い方を見つけることですよ。



理由1:ネガティブな感情に浸りすぎてしまう
嫌なことノートが逆効果になる一番の理由は、書いているうちにネガティブな感情に深く浸りすぎてしまう点にあります。
嫌な出来事を書き出す行為は、その状況を再体験すること。
感情移入しすぎると、まるで嫌なことの沼に自らハマっていくような状態になりかねません。
これは、心理学で「反芻(はんすう)思考」と呼ばれる、過去の嫌な出来事を繰り返し思い出してしまう心のクセを招きやすいためです。
私たちの脳は、繰り返し考えたことを重要だと認識し、記憶に定着させる性質があります。
そのため、ノートにネガティブな感情を書き出し、その気持ちにどっぷり浸ってしまうと、その記憶や感情がより強く心に刻まれてしまうのです。
その結果、些細なきっかけで嫌な感情がぶり返しやすくなったり、常に気分が落ち込んだ状態が続いたりすることにも繋がります。
感情は「材料」として捉えよう
感情を吐き出すことで一時的にスッキリすることはありますが、大切なのはその先です。
書き出した感情は、客観的に見つめ、気づきを得るための「材料」と捉える意識が重要になります。
無理やりポジティブになる必要はない
ネガティブな感情に浸るのが良くないからといって、無理にポジティブに考えようとするのも実は逆効果です。
感情を無理に抑圧すると、かえって心の負担が増してしまうことが分かっています。
まずは「今、自分はこう感じているんだな」と、ありのままの感情を認めてあげることが第一歩ですよ。



理由2:ただの愚痴で終わってしまいがち
逆効果になる二つ目の理由は、ノートが単なる「愚痴のはきだめ」で終わってしまうことです。
心に溜まったモヤモヤを書き出すこと自体は、一時的なストレス発散になります。
しかし、具体的な分析や改善策を考えなければ、根本的な状況は何も変わらないままです。
例えば、職場の人間関係について「Aさんの言い方がキツイ」「Bさんは仕事を押し付けてくる」と毎日ノートに書いたとします。
書いた瞬間はスッキリするかもしれませんが、なぜそうなるのか、どうすれば対応できるかを考えなければ、明日も同じことで悩み、同じ愚痴をノートに書くことになるでしょう。
このように、ただ不満を並べるだけでは、ネガティブな感情を繰り返し味わうことになり、「どうせ何も変わらない」といった無力感を強めてしまう可能性すらあります。
ノートを「作戦会議」の場にしよう
物事の悪い面ばかりに目が向くようになり、良いことを見過ごしがちになるのも、愚痴ノートの怖いところです。
せっかくのノートが、自分を不幸な気持ちにさせる道具になってしまっては本末転倒ですよね。
嫌なことノートを有効に使うためには、「じゃあ、どうすればこの状況を少しでも良くできる?」「この経験から学べることは何だろう?」といった前向きな問いかけを自分自身にしてみましょう。
感情のゴミ箱ではなく、未来をより良くするための作戦会議の場としてノートを捉えることが大切ですよ。



理由3:自己嫌悪に陥り自分を責めてしまう
三つ目の理由は、ノートを書くことでかえって自分を責め、自己嫌悪を深めてしまうことです。
これは、もともと真面目で責任感が強い人や、完璧主義な傾向がある人に起こりやすいケースといえます。
ノートに嫌な出来事を書き出し、自分の行動を振り返る際に、「どうしてあんなことを言ったんだろう」「自分が悪いんだ」と、自分の欠点ばかりが目についてしまうのです。
ノートを書く目的は自分を裁くことではなく、ありのままの自分を受け入れ、理解することです。
客観的に自分を見つめることは大切ですが、それが過度な自己批判に繋がってしまっては意味がありません。
自分を責める思考のワナ
仕事のミスをノートに書く場合、原因を分析し再発防止策を考えるのは建設的です。
しかし、「なんて自分はダメなんだ」と自分自身を全否定してしまうと、ノートが自分を追い詰める道具になってしまいます。
また、ネガティブな感情を抱くこと自体に「心が狭いのでは」と罪悪感を抱く必要もありません。
怒りや悲しみは、誰でも抱く自然な感情です。
それを無理に否定せず、「そう感じてもいいんだよ」と受け入れてあげましょう。
もしノートを書いていて自分を責める気持ちが強くなるなら、一度ノートから離れてみるのも良い方法です。
自分に優しくなることを忘れないでくださいね。



ジャーナリングも逆効果になることがあるので注意


「嫌なことノート」と似た手法に、頭に浮かんだことを自由に書き出す「ジャーナリング」があります。
これもストレス軽減や自己理解に効果的ですが、やり方によっては逆効果になるため注意が必要です。
実際のところ、心の状態や目的に合わせてやり方を調整することが、ジャーナリングを有効活用する鍵となります。
無理に辛い記憶と向き合わない
特に気をつけたいのは、過去のトラウマ体験を深く掘り下げすぎることです。
専門家のサポートなしに無理に辛い記憶と向き合うと、その時の感情がフラッシュバックし、かえって精神状態を悪化させる危険性があります。
書くテーマや時間を工夫する
「自由に書く」というスタイルが、かえってネガティブな思考の堂々巡りを引き起こすこともあります。
そんな時は、「今日あった良かったこと3つ」のようにポジティブなテーマを決めたり、書く時間を5〜10分に制限したりする工夫が有効ですよ。
もし、自分に合ったジャーナリング用のノートを探してみたいと感じたら、いろいろな商品を見てみるのもおすすめです。
デザインや機能も様々なので、お気に入りの一冊が見つかるかもしれません。



「嫌なことを書き出す効果」を正しく理解しよう
これまで逆効果になる側面をお伝えしてきましたが、「嫌なことを書き出す」行為には、正しく行えば多くのメリットがあることも知っておいてください。
その効果を正しく理解することで、ノートをより建設的に活用できるようになります。
まず押さえておきたいのは、書くことで感情を客観視し、思考を整理することが、問題解決への大きな一歩になるということです。
効果1:感情の客観視
頭の中でモヤモヤしている感情も、言葉にして書き出すことで、一度自分の外に取り出し、冷静に眺められるようになります。
「ああ、自分はこういうことで腹が立つんだな」と、自分の感情のパターンに気づけるかもしれません。
効果2:思考の整理
書き出すことは、頭の中のバラバラな情報を整理する作業でもあります。
何にイライラし、何が不安なのかを具体的にすることで、問題の核心が見えやすくなります。
これにより、漠然とした不安が、対処可能な具体的な問題へと変わっていくのです。
効果3:問題解決への糸口
そして最も重要なのが、具体的な対策を考えやすくなることです。
嫌なことを客観的に見つめ直すことで、「じゃあ、どうすれば改善できる?」「次からはどうしよう?」といった、未来に向けた行動計画に繋げることができます。
研究でも、書くことによって幸福感が向上したり、抑うつ症状が和らいだりする効果が報告されているんですよ。
参考:厚生労働省「働く人のメンタルヘルスポータルサイト『こころの耳』セルフケア:今の気持ちを書いてみる」



嫌なことノートで逆効果を生まないための正しい書き方
せっかく「嫌なことノート」を書いても、逆効果になってしまっては元も子もありませんよね。
ネガティブな感情に飲み込まれたり、ただの愚痴で終わったり、自分を責めたりしないためには、少しだけ書き方にコツが必要です。
ここでは、ノートを心の味方にするための正しい書き方や心の持ちようについて、一緒に見ていきましょう。
「何のために書くのか」目的を意識する
嫌なことノートを始める上で、まず「何のために書くのか」という目的をはっきりさせることが、最も大切な第一歩です。
目的が曖昧なまま、ただ漠然とネガティブな感情を書き出していると、その感情に浸りすぎたり、単なる愚痴で終わってしまったりしがちです。
ノートを開く前に、少しだけ立ち止まって「今、自分は何を整理したいのかな?」と考えてみましょう。
ノートを書く目的の例
- 心の中のモヤモヤを言葉にしてスッキリしたい
- なぜイライラするのか、問題の原因を突き止めたい
- この嫌な状況をどうすれば良くできるか、解決策を見つけたい
- 同じ失敗を繰り返さないように、今回の経験から学びたい
- 自分がどんな時に落ち込みやすいのか、心のクセを知りたい
このように目的をはっきりさせることで、ノートに書く内容や書き方が自然と定まってきます。
感情の整理が目的なら感情に、問題解決が目的なら対策に、それぞれ焦点を当てて書くことができますね。
ノートは自分自身との対話の時間です。
その対話をより意味のあるものにするために、まずはコンパスとなる「目的」をしっかり設定することから始めてみてください。
どんなノートやペンを使うか迷ったら、自分が「書きたい!」と思えるお気に入りの文房具を選ぶのも、続けるための素敵な工夫ですよ。



「書く効果」を最大化するエクスプレッシブライティング


書くことの効果を最大限に引き出す手法として、「エクスプレッシブライティング」というものがあります。
これは心理学者のジェームズ・ペネベーカー氏が提唱した方法で、心に溜まった感情や思考を書き出すことで、心と体の健康に良い影響があることが分かっています。
要するに、時間を決めて、心に浮かんだ感情や思考をありのままに書き出すことで、心の浄化や思考の整理が期待できるというものです。
エクスプレッシブライティングの簡単なやり方
【時間を決める】
1日に15分〜20分程度、タイマーをセットして行いましょう。
【テーマを決める】
「今、一番ストレスに感じていること」など、特定のテーマに焦点を当てると書きやすいです。
ただし、無理に辛すぎるトラウマを掘り起こす必要はありません。
【とにかく自由に書く】
時間内は、文法や誤字脱字など何も気にせず、頭に浮かんだことを正直に書き出します。
感情を抑え込まずに表現することが大切です。
【数日間続けてみる】
このライティングを3〜5日間続けると、より効果を実感しやすいと言われています。
この手法を取り入れることで、自分の内面と深く向き合い、感情を整理する効果を高めることができます。
少し本格的に感じるかもしれませんが、自分の心を深く見つめる良い機会になるかもしれません。
書き心地にこだわったノートを選ぶと、よりスムーズに思考を書き出す手助けをしてくれますよ。



嫌なことノートの正しい書き方3ステップ
「エクスプレッシブライティングは少し難しそう…」と感じる方や、日々のちょっとしたモヤモヤを整理したい場合には、もっと手軽にできる3ステップの書き方がおすすめです。
この方法のポイントは、「事実→感情→対策」の3ステップで書くことで、感情の発散から建設的な問題解決へと自然に繋げていくことです。
まず、嫌だと感じた出来事をできるだけ具体的に書き出します。
「上司に怒られてムカついた」だけでなく、「〇〇の報告が遅れたことで、みんなの前で叱責されて恥ずかしかった」というように、状況を客観的に書くのがコツです。
次に、その出来事に対して感じた感情をすべて書き出しましょう。
怒り、悲しみ、不安など、どんな感情でも大丈夫です。
「こんなこと感じるなんて…」と自分をジャッジせず、思いつくままに書いてみてください。
最後に、書き出した「事実」と「感情」を踏まえて、次に活かせることや具体的な対策を考えます。
「明日は目覚ましを2つセットしよう」「次からは冷静に自分の意見を伝えてみよう」など、実行可能な小さな一歩で構いません。
このステップがあることで、ノートが未来の自分を助ける学びの記録に変わります。
この3ステップを意識するだけで、ノートが単なる不満のはき出し場所ではなく、自分を成長させてくれるツールになりますよ。



書いた後はどうする?紙に書いて捨てる効果


嫌なことをノートに書き出した後、その紙をどう扱うかも、実は気持ちの整理に影響します。
一つの面白い方法として、「紙に書いて捨てる」という行為があります。
大切なのは、書いた紙を物理的に捨てる行為が、ネガティブな感情を手放す象徴的な儀式となり、心を軽くする効果が期待できるということです。
頭の中で抱えていたモヤモヤを、まず「書き出す」ことで外に出し、さらにそれを「破って捨てる」ことで、「これで終わり」という心理的な区切りをつけることができます。
名古屋大学の研究でも、怒りの感情を紙に書いてゴミ箱に捨てると、怒りがおさまることが実験で証明されています。
つまり、書いた紙が「捨てられた」と認識できると、気持ちがリセットされやすい、ということを示しているのです。
もちろん、後で見返して自分の成長記録として残しておきたい場合は、捨てる必要はありません。
「書いてスッキリしたい時」と「記録して分析したい時」で、ノートを使い分けてみるのも良い方法かもしれませんね。
「書いて捨てる」ためのノートなら、気兼ねなく使える手頃なものや、ページを切り離しやすいタイプが便利ですよ。
参考:名古屋大学「紙とともに去りぬ ~怒りを『書いて捨てる』と気持ちが鎮まることを実証~」



どうしても辛い時は「気を強く持って」と考えすぎない


ノートに嫌なことを書いていると、悲しみや怒りがこみ上げてきて、どうしようもなく辛くなる時もあります。
そんな時、「強くならなきゃ」「くよくよしない」と自分を無理に奮い立たせようとしていませんか。
実は、それはかえって逆効果になることがあります。
本当に大切なのは、辛い感情を否定せず、親友に接するように自分自身に優しく寄り添うことが、本当の意味で心を強くします。
この考え方は「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」と呼ばれています。
自分に優しくなる3つの習慣
【自分への優しさ (Self-Kindness)】
苦しい時に自分を責めず、「誰にでもあることだよ」と温かい言葉をかけてあげること。
【共通の人間性 (Common Humanity)】
「こんなに辛いのは自分だけじゃないんだ」と、苦しみは誰にでもある普遍的なものだと認識すること。
【マインドフルネス (Mindfulness)】
良い悪いの判断をせず、「あ、今、不安を感じているな」と、今の感情にただ気づき、受け止めること。
ノートを書いていて涙が出たら、「それだけ辛かったんだね」と自分を認めてあげましょう。
無理に強がらず、ありのままの感情を受け止めることが、困難を乗り越える力に繋がります。
セルフ・コンパッションについて詳しく書かれた本も、自分の心を理解する手助けになりますよ。



書くことで「自分の中で昇華する」感覚を掴もう
嫌なことノートを続けていく最終的な目標は、ネガティブな経験を自己成長の糧へと変えていく「昇華」の感覚を掴むことです。
つまり、嫌な出来事から学びや気づきを得て、それを乗り越える力に変えていくプロセスを目指しましょうということです。
書くことを通じて自分の内面と向き合うと、これまで気づかなかった自分の感情のパターンや、大切にしている価値観が見えてくることがあります。
最初は単なる「嫌なこと」だったものが、客観的に分析され、感情が整理されることで、新しい意味を持つようになります。
このプロセスは、まるで「心の錬金術」のようです。
「この経験から何を学べるだろう?」
「この苦しみがあったからこそ、得られた強みは何だろう?」
書くことを通じて、このように問い続けてみてください。
ネガティブな経験を、自分の中でより価値のあるものへと変えていく感覚を掴むことができれば、あなたの心はより深く、豊かになっていくはずです。



嫌なことノートが逆効果になる理由と対処法まとめ
最後にこの記事の重要ポイントをまとめます。
- 嫌なことノートは感情の整理に役立つ一方で逆効果にもなり得る
- ネガティブ感情に浸りすぎると気分が悪化する
- 問題の原因や解決策を考えないと愚痴の反芻になる
- 自己否定に繋がると自己嫌悪が強くなる
- 書く目的が曖昧だとノートがストレスの温床になる
- 感情は「材料」として扱い客観視する意識が重要
- 書く行為は自分との対話として活用すべき
- ノートは「作戦会議」の場として前向きに使うこと
- 自分を責めるのではなく思いやりを持って振り返る
- ジャーナリングもテーマと時間を工夫しないと逆効果
- 「事実→感情→対策」の3ステップで書くのが効果的
- 紙に書いて捨てることで感情を手放しやすくなる
- 書いた内容を「昇華」して学びに変える視点が大切
- セルフ・コンパッションを持って自分に優しく接する
嫌なことノートは、使い方を誤ると逆効果になり心の負担が増すことがあります。
感情に飲まれず、目的を持って書くことで自己理解と問題解決に繋がります。
正しい書き方を意識し、自分に優しく寄り添うことで、心の整理に役立てましょう。