「モルモットを飼うデメリットって何だろう」
「飼い始めてから後悔したくない…」
そんな不安を抱えていませんか?
モルモットは可愛らしい反面、世話が大変だったり、寿命が意外に長かったりと、想像以上に覚悟が必要な動物です。
間違った知識でお迎えしてしまうと、「モルモットを捨てたい」と思うほど悩んでしまうケースも…。
この記事では、モルモットを飼うデメリットから後悔しやすいポイント、適温管理やケージ選び、1匹飼い・多頭飼いの注意点まで徹底解説!
最後まで読んで、飼わないほうがいい理由まで知ったうえで、本当に飼えるか考えてみましょう。

- モルモットを飼うときに直面する具体的なデメリットがわかる
- モルモットの飼育に必要な時間・費用・労力を理解できる
- モルモットの性格や寿命による飼育の難しさを知ることができる
- モルモットを飼わないほうがいい場合の判断基準がわかる
モルモットを飼うデメリットと後悔しやすい点
- 毎日の世話で思ったより飼うの大変かも
- 鳴き声や部屋の臭いが気になることも
- 意外とかかる?エサ代や病院代などの費用
- 夏冬の温度管理(適温)が難しい
- モルモットの性格と懐きにくさで後悔?
- ケージの掃除と広い設置スペース確保
- 意外と長い寿命と死ぬときの心の準備
毎日の世話で思ったより飼うの大変かも


モルモットとの暮らしは楽しいものですが、毎日のこまめな世話が欠かせず、想像以上に時間と手間がかかる 点は、飼う前に知っておきたいデメリットです。
モルモットの健康を守るためには、いくつかの日課を続ける必要があります。
食事の管理
- 主食の牧草は常に食べられるように補充します。
- 栄養バランスを考えた専用ペレットを毎日決まった時間に与えます。
- モルモットは体内でビタミンCを作れないため、新鮮な野菜や果物、またはサプリメントで毎日補給することが非常に重要です。
- 飲み水も毎日新鮮なものに取り替え、給水ボトルが詰まっていないかなどもチェックします。
お部屋(ケージ)の掃除
モルモットは排泄物の量が多いので、ケージの汚れた部分だけを毎日取り除く「部分掃除」が必要です。
健康チェック
食欲はあるか、元気に動いているか、毛並みはどうかなどを毎日観察します。
これらの毎日の世話を何年もの間続けるには、飼い主さんのしっかりとした覚悟が必要です。
「思ったより大変…」と感じてしまうかもしれません。
特に、旅行や出張などで家を空けることが多い方は、信頼して世話を頼める人がいない場合、飼育が難しくなる可能性があります。



鳴き声や部屋の臭いが気になることも
モルモット特有の鳴き声や、飼育スペースから発生する臭いが、飼い主さんのストレスになったり、後悔につながったりする可能性があります。
モルモットは感情豊かで、さまざまな鳴き声で気持ちを伝えます。
「プイプイ!」と鳴いてごはんを催促する声は可愛らしいですが、頻繁に鳴かれると「少しうるさいな」と感じたり、アパートやマンションなど集合住宅では「お隣に迷惑かな?」と心配になったりするかもしれません。
低い声で不満を示したり、恐怖を感じて鋭く鳴いたりすることもあります。
臆病な子が多いので、大きな物音や環境の変化に驚いて鳴くことも考えられます。
また、臭いも気になる点です。
モルモットは排泄物の量が多く、特に尿はアンモニア臭が強めです。
掃除をこまめにしないと、お部屋に臭いがこもりやすくなります。
汚れた床材をそのままにしておくと、雑菌が繁殖してさらに臭いが強くなることも。
毎日の部分掃除や週に一度程度の全体掃除は欠かせませんが、完全に無臭にするのは難しいかもしれません。
主食である牧草自体にも独特の匂いがあり、これを不快に感じる方もいるでしょう。
鳴き声の大きさや頻度、臭いの感じ方は、モルモットの個性や飼育環境、飼い主さんの感覚によって異なります。
事前に「こういうこともあるんだな」と理解しておくことが大切です。



意外とかかる?エサ代や病院代などの費用


モルモットを飼うには、お迎え時の準備費用だけでなく、毎月のエサ代や消耗品代、そして特に高額になりがちな病気やケガの治療費(医療費)など、予想以上にお金がかかることを覚悟しておきましょう。
最初に必要な費用(初期費用)
モルモットが快適に暮らすために、まず以下のものを揃える必要があります。
- ケージ(ある程度の広さが必要)
- 給水ボトル
- エサ入れ
- 隠れ家(ハウス)
- 床材(牧草やウッドチップなど)
これらを揃えるのに、合計で2万円程度は見ておくと良いでしょう。
毎月かかる費用(維持費)
毎日の生活にも費用がかかります。
- 主食の牧草(食べ放題にするため消費量が多い)
- 専用ペレット
- ビタミンC補給のための野菜や果物
- 床材などの消耗品(定期的に交換が必要)
これらで毎月最低でも5,000円程度は考えておく必要があります。
特に注意したい医療費
モルモットは体が小さくデリケートなため、病気やケガをしやすい動物です。
- 【かかりやすい病気】:歯のトラブル(不正咬合 ふせいこうごう:歯が伸びすぎて噛み合わせが悪くなること)、呼吸器系の病気、お腹の不調、皮膚病、尿路結石(にょうろけっせき:尿の通り道に石ができる病気)、ビタミンC欠乏症など
- 【エキゾチックアニマル】:モルモットは犬や猫と違い、専門的な知識が必要な「エキゾチックアニマル」に分類されます。そのため、診てもらえる動物病院が限られます。
- 【高額な治療費】:専門的な検査や治療が必要になると、数万円から十数万円といった高額な費用がかかることも珍しくありません。
万が一の病気やケガに備えた貯えや、継続的にかかる費用を負担できる経済力があるか、よく考えることが大切です。



夏冬の温度管理(適温)が難しい
モルモットは温度の変化にとても弱い動物です。
そのため、一年を通して快適な温度を保つ必要があり、これが飼育する上で大きな負担になることがあります。
モルモットの適温と温度管理の重要性
モルモットにとって快適とされる温度は、一般的に18℃~24℃くらいです。
この範囲から大きく外れる暑さや寒さは、モルモットにとって大きなストレスとなり、体調を崩す原因になります。
日本のジメジメした夏や厳しい寒さの冬は特に苦手で、温度管理を怠ると命に関わることもあります。
- 【暑さのリスク】:熱中症
- 【寒さのリスク】:低体温症、風邪などの呼吸器系の病気
夏場の対策
気温が30℃を超えるような日は熱中症のリスクが非常に高くなります。
夏場はエアコンを使って、24時間体制で室温を管理することがほぼ必須と考えましょう。
冬場の対策
気温が10℃を下回るような環境では、低体温症や風邪のリスクが高まります。
冬場もペット用のヒーターや暖房器具を使って、ケージ周りを暖かく保つ必要があります。
エアコンや暖房器具を常に使うことになるため、光熱費が増えることは避けられません。
また、季節の変わり目など、一日のうちで気温差が大きい時期も注意が必要です。
年間を通して室温をこまめにチェックし、常に適温を維持する手間とコストがかかることを理解しておきましょう。



モルモットの性格と懐きにくさで後悔?


モルモットの可愛らしい見た目から、すぐに懐いてくれると思いがちですが、実際は臆病で警戒心が強い性格の子が多く、人に慣れるまでに時間がかかるため、「思っていたのと違う」と後悔することがあります。
モルモットは自然界では他の動物に食べられてしまう側の動物でした。
そのため、本能的に大きな物音や急な動き、知らない人や環境の変化にとても敏感です。
飼い始めたばかりの頃は、人が近づくだけで隠れてしまったり、触ろうとすると逃げたりすることがほとんどです。
犬や猫のように、すぐに飼い主さんに甘えてきたり、積極的に触れ合いを求めてきたりすることは少ないかもしれません。
人に慣れるまでには時間がかかり、個体差はありますが、数週間から数ヶ月、場合によっては1年以上かかることもあります。
時間をかけてゆっくり信頼関係を築いていく必要がありますが、中にはどれだけ愛情を注いでも、あまり人に慣れなかったり、抱っこや撫でられることを嫌がったりする子もいます。
「ペットとたくさん触れ合いたい」「膝の上で一緒にリラックスしたい」という期待が大きいと、そのギャップにがっかりしてしまうかもしれません。
大切なのは、焦らず、モルモットのペースに合わせることです。
リラックスしている時に出す「クルルクルル」や「プイプイ」といった穏やかな鳴き声や、手からおやつを食べてくれるようになるなど、モルモットなりの愛情表現を見つけて、その子の個性として受け入れる姿勢が、後悔しないためのポイントです。



ケージの掃除と広い設置スペース確保
モルモットが健康で快適に過ごすためには、こまめなケージの掃除と、思った以上に広いケージを置くためのスペースが必要になり、これが負担になることがあります。
毎日の掃除の大変さ
モルモットはたくさん食べてたくさん排泄します。
特に尿の臭いが強いため、ケージの中を清潔に保つには毎日の掃除が欠かせません。
- 【毎日の掃除】:汚れた床材やフンを取り除く「部分掃除」
- 【週1~2回の掃除】:ケージ全体の床材を交換し、ケージ本体も洗浄する「全体掃除」
これらの掃除は時間も手間もかかります。
掃除を怠ると、不衛生になって臭いがひどくなるだけでなく、モルモットが皮膚病などの病気にかかるリスクも高まってしまいます。
必要なケージの広さと設置場所
モルモットがストレスなく過ごすためには、十分な広さのケージが必要です。
- 【推奨される広さ】:一般的に横幅70cm以上、床面積で0.7~1.0平方メートル程度が目安とされています。
- 【多頭飼いの場合】:さらに広いスペースが必要になります。相性が悪い場合もあるため、1匹ずつケージを用意することも考えられます。
この大きなケージを置くためには、お部屋に十分なスペースを確保する必要があります。
また、ケージを置く場所も、直射日光が当たらず、風通しが良すぎず、大きな音が出る場所や他のペットが近づけない、静かで安心できる場所を選ぶ必要があります。
意外と設置場所が限られることも、デメリットと感じるかもしれません。



意外と長い寿命と死ぬときの心の準備
モルモットの寿命は4年から8年、場合によってはそれ以上と、小さな体の割には比較的長く、その長い期間にわたる責任と、いつか必ず訪れる別れ(ペットロス)に対する心の準備が必要です。
この長い年月、飼い主さんはモルモットの一生に責任を持たなければなりません。
ご自身の生活が変わっても(例えば、進学、就職、結婚、引っ越しなど)、最後まで責任を持って飼い続ける強い覚悟が求められます。
「かわいいから」という軽い気持ちで飼い始めてしまうと、数年後に飼育が難しくなり、最悪の場合、飼育放棄という悲しい結果につながる可能性もあります。
モルモットも年を取ると、病気がちになったり、介護が必要になったりすることもあります。
看取りの時期には、精神的な負担だけでなく、時間的、経済的な負担も増えることを覚悟しておきましょう。
そして、どれだけ大切に育てても、必ずお別れの時はやってきます。
何年も一緒に暮らし、たくさんの愛情を注いできた家族の一員を失うことは、飼い主さんにとって計り知れない悲しみ(ペットロス)となります。
モルモットは体調が悪くてもギリギリまで隠そうとする習性があるため、突然亡くなってしまったように感じられ、それが深い後悔につながることもあります。
飼い始める前に、この長い寿命と最後まで寄り添う責任、そして必ず訪れる別れの悲しみを乗り越える覚悟があるか、ご自身に問いかけてみてください。
それが、後悔しないための大切な一歩になります。



モルモットを飼うデメリットと飼育上の注意点
- モルモットの1匹飼い?多頭飼い?それぞれの注意点
- モルモットを飼わないほうがいい場合とは?
- 病気になったら?動物病院探しの重要性
- 衝動買いは危険?「捨てたい」と思う前に
- モルモットに適したケージと便利グッズの選び方
モルモットの1匹飼い?多頭飼い?それぞれの注意点


モルモットは本来、仲間と群れで暮らす動物です。
そのため、1匹だけで飼うか、複数で飼うかは、それぞれのメリット・デメリットを理解し、飼い主さんの環境やモルモットとどう関わりたいかを考えて選ぶことが大切です。
多頭飼いのメリットと注意点
【メリット】
- 仲間がいることで安心し、ストレスが減ると言われています。
- 毛づくろいをし合ったり、一緒に寝たりする自然な姿が見られます。
【注意点】
- 相性が一番の問題です。気が合わないと激しいケンカでケガをすることがあります(特にオス同士)。
- オスとメスを一緒に飼うなら、望まない妊娠を防ぐための手術(避妊・去勢)が必要です。
- モルモット同士の関わりが中心になり、飼い主さんには懐きにくくなるとも言われます。
- より広いケージや部屋のスペース、多くのエサ代や消耗品代、医療費などがかかります。
- 1匹が病気になると、他の子にもうつる可能性があります。
1匹飼いのメリットと注意点
【メリット】
- 多頭飼いに比べて、必要なスペースや費用を抑えられます。
- 病気が他の子にうつる心配がありません。
- 飼い主さんとの絆が深まりやすいと感じる方もいます。
【注意点】
- 仲間がいないため、寂しさやストレスを感じやすい可能性があります。
- 飼い主さんが遊び相手になったり、話しかけたりするなど、より多くの時間をかけて関わる必要があります。
どちらが良いかは一概には言えません。飼い主さんがどれだけ時間をかけられるか、お家の広さや経済的な状況などをよく考えて、モルモットにとって一番良い方法を選んであげましょう。



モルモットを飼わないほうがいい場合とは?
モルモットとの暮らしは魅力的ですが、飼育には時間やお金、スペース、そして長い期間にわたる責任が必要です。
もし、これらの条件を十分に満たせないと感じるなら、「今は飼わない」と判断することも、動物に対する誠実な行動と言えます。
無理に飼い始めてしまうと、モルモットも飼い主さんもつらい思いをする可能性があるからです。
具体的に、以下のような場合は、モルモットを飼うことを一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。
- アレルギーがある方:ご自身やご家族が、モルモットの毛やフケ、または主食の牧草(チモシーなど)にアレルギーがないか、事前に確認しましょう。飼い始めてから分かるのは大変です。
- 十分な時間を取れない方:毎日の食事の準備、水換え、ケージの部分掃除、健康チェック、そしてコミュニケーションや運動(部屋んぽ)の時間を確保できますか?特に1匹飼いなら、寂しさを感じさせない工夫が必要です。長期で家を空ける際の預け先なども考えておく必要があります。
- 経済的に余裕がない方:最初にかかる費用だけでなく、毎月のエサ代や消耗品代、そして特に高額になりがちな病気やケガの治療費を無理なく払い続けられますか?万が一に備えた貯蓄やペット保険の加入も検討しましょう。
- 適切な飼育スペースがない方:モルモットが快適に過ごせる広さのケージ(目安:横幅70cm以上)を置けて、安全に運動できるスペースを確保できますか?
- 相性の悪い先住ペットがいる方:犬や猫など、モルモットを襲ってしまう可能性のある動物をすでに飼っていて、生活空間を完全に分けられない場合は危険です。
- 長期的な責任を負う覚悟がない方:モルモットの寿命は4~8年、時にはそれ以上です。その長い間、変わらず愛情と責任を持って世話をする覚悟はありますか?ご自身の将来の生活設計も考慮に入れましょう。
- 衝動的に飼おうとしている方:可愛さだけで判断せず、飼育の大変さやデメリットについて十分に調べて理解していますか?
これらの点に少しでも不安がある場合は、焦って飼い始めずに、ご自身の状況が整うまで待つという選択も大切です。



病気になったら?動物病院探しの重要性


モルモットは、体の不調を隠そうとする習性があるため、飼い主さんが異変に気づいた時には病気が進んでいることも少なくありません。
いざという時にすぐ適切な治療を受けられるよう、事前にモルモットを診てくれる動物病院を探しておくことが非常に重要です。
体調不良を隠す習性と迅速な対応の必要性
野生では弱い立場だったモルモットは、外敵に弱みを見せないように、具合が悪くても元気なふりをすることがあります。
「食欲がない」「元気がない」「動きがおかしい」など、飼い主さんが気づける変化があった時は、すでにつらい状態かもしれません。
また、小さな体のモルモットは、一度体調を崩すとあっという間に状態が悪くなることがあります。
特に、食欲がない状態が続くと、お腹の動きが悪くなること(食滞 しょくたい)など、命に関わる危険な状態になりやすいです。
様子を見すぎず、早めに動物病院へ連れて行くことが大切です。
専門病院が必要な理由
モルモットは犬や猫とは体の仕組みや病気、使える薬が異なります。
そのため、モルモットの診療には専門的な知識と経験が必要です。
- 【エキゾチックアニマル診療】:モルモットは「エキゾチックアニマル」と呼ばれる、特別な知識が必要な動物に分類されます。
- 【モルモット特有の病気】:歯が伸び続けることによるトラブル(不正咬合)、ビタミンC不足による病気、皮膚病、お腹のトラブル、尿の石(尿石症)など、モルモットがかかりやすい病気があります。
一般的な動物病院では、モルモットの診療に対応していなかったり、経験が少なかったりする場合もあります。
病院探しのポイント
お住まいの地域で、モルモットをしっかり診てくれる病院を事前に探しておきましょう。
- 病院のウェブサイトなどで「エキゾチックアニマル診療可」か確認する。
- 電話などでモルモットの診療経験を問い合わせてみる。
- インターネットの口コミなども参考にしてみる。
- 複数の候補を見つけておく。
- 自宅からの距離や、夜間・休日の対応も確認する。
- 可能なら、健康なうちに健康診断などで一度受診してみると安心です。
信頼できる動物病院を見つけておくことが、モルモットの健康を守るための重要な備えになります。



衝動買いは危険?「捨てたい」と思う前に
ペットショップで可愛いモルモットを見て、「飼いたい!」と心惹かれることがあるかもしれません。
しかし、その場の勢いでよく考えずに飼い始めてしまう「衝動買い」は、絶対に避けるべきです。
後になって「こんなはずじゃなかった」「もう飼えない」「捨てたい」と考えてしまう、悲しい結果につながる可能性が非常に高いからです。
なぜ衝動買いが危険なのでしょうか?
それは、モルモットを飼うことの大変さや責任を十分に理解しないまま、飼育を始めてしまうからです。
- 毎日の世話(食事、水換え、掃除)には手間と時間がかかります。
- 継続的に費用(エサ代、消耗品代、特に高額な医療費)がかかります。
- 鳴き声や臭いが気になることもあります。
- 思ったより懐かず、期待と違うと感じるかもしれません。
- 意外と広いケージと設置スペースが必要です。
- 寿命は4~8年以上と長く、最後まで責任を持つ必要があります。
衝動的に飼い始めた方は、これらの現実に直面して「こんなに大変だとは思わなかった」と負担を感じ、精神的に追い詰められてしまうことがあります。
その結果、適切な世話ができなくなったり、最悪の場合飼育放棄につながってしまうケースもあります。
一度飼い始めた動物を捨てることは、法律(動物愛護管理法)で禁止されている犯罪であるだけでなく、命に対する裏切り行為です。
衝動買いを防ぐためには、飼う前に必ず、徹底的に情報を集めることが何よりも大切です。
この記事で紹介したようなデメリットや注意点をしっかり理解し、ご自身の生活状況(時間、お金、住まい)と照らし合わせて、「本当に最後まで責任を持って飼えるか」を冷静に判断してください。
また、ペットショップから購入するだけでなく、動物保護施設などから、新しい家族を探しているモルモットを里親として迎えるという選択肢もぜひ考えてみてください。
参考:環境省 動物の愛護と適切な管理について (飼い主の責任や動物の遺棄禁止について記載があります)



モルモットに適したケージと便利グッズの選び方
モルモットが毎日を健康で快適に過ごすためには、安全で過ごしやすいお家(ケージ)と、適切な飼育用品を揃えてあげることがとても大切です。
ケージの選び方と置き場所
【ケージの選び方】
- 広さ:モルモットが動き回れる十分な広さが必要です。目安として横幅70cm以上のものを選びましょう。
- 安全性:
- 金網に塗装やビニールコーティングがされているものは、かじって食べてしまう危険があるので避けましょう。
- 床が金網タイプの場合は、足や爪を引っかけてケガをしないよう、網目が細かいものを選ぶか、上に牧草やマットを敷くなどの工夫をしましょう。
- 掃除のしやすさ:底のトレイが引き出せるタイプなど、掃除がしやすい構造かも確認しましょう。
【ケージの置き場所】
臆病なモルモットが安心できるよう、置き場所にも配慮が必要です。
- 良い場所の例:静かで人の出入りが激しくない部屋の隅、飼い主さんの気配が感じられるリビング(ただし騒がしすぎない場所)など。
- 避けるべき場所:
- 直射日光が当たる窓辺
- エアコンなどの風が直接当たる場所
- テレビなど大きな音が出るものの近く
- 不安定な台の上
- 湿気の多い場所
- 犬や猫など他のペットが見える場所
- 毒性のある観葉植物の近く
- 電化製品のコードが届く範囲
揃えたい便利グッズ
ケージ以外にも、以下のようなグッズを用意しましょう。
- 牧草入れ(フィーダー):主食の牧草を清潔に保つために必要です。ケージに取り付けるタイプがおすすめです。
- 隠れ家(ハウス・シェルター):安心して隠れたり眠ったりできる場所は必須です。かじっても安全な木製や陶器製などを選びましょう。
- 床材:ケージの床に敷きます。ウッドチップ(広葉樹のもの)、紙製、フリースなど様々な種類があります。吸収性や消臭性、コスト、アレルギーなどを考慮して選びましょう。(※針葉樹のチップはアレルギーの原因になることがあるため避けるのが一般的です)
- かじり木・おもちゃ:歯の伸びすぎ防止やストレス解消に役立ちます。安全な素材でできたものを選び、誤飲の危険がないか注意しましょう。
- 給水ボトル・水入れ:常に新鮮な水が飲めるようにします。ボトルが苦手な子もいるので、倒れにくい重い陶器製の水入れを併用するのも良いでしょう。
- その他:体重計(健康管理に)、キャリーケース(通院やお出かけに)、爪切り、ブラシなども必要に応じて揃えます。
これらのグッズを選ぶ際は、安全性と機能性を第一に考え、モルモットにとって快適なお家を作ってあげてくださいね。



モルモットを飼うデメリットと飼育注意点まとめ
最後にこの記事の重要ポイントをまとめます。
- 毎日のこまめな世話が必要で手間と時間がかかる
- 鳴き声がうるさく感じたり臭いが気になったりすることがある
- エサ代や医療費など予想以上にお金がかかる
- 夏冬の温度管理にエアコン必須で光熱費も負担になる
- モルモットは懐きにくく信頼関係に時間がかかる
- ケージの掃除が大変で設置スペースも広く必要
- モルモットは意外と寿命が長く長期の責任が求められる
- 病気にかかりやすく動物病院探しも重要である
- モルモットを飼わない方が良い場合もある
- 衝動買いはリスクが高く絶対に避けるべきである
- 適切なケージや便利グッズを事前に揃える必要がある
- 多頭飼いは仲良くなる保証がなく費用も負担増となる
モルモットを飼う前には、世話や費用、環境づくりなど想像以上に大変な点をよく理解することが大切です。
軽い気持ちで迎えると後悔するリスクが高くなるため、十分な準備と覚悟を持ってお迎えすることをおすすめします。